バイブコレクター桃子の大人のおもちゃレポ 2021年ベスト3

今年もさまざまなグッズと出会えました。フェムテックという語がにわかに広まり、グッズにも注目が集まった1年だったと感じています。一方でフェムテックとして紹介されるものって、デザインがよかったり多彩なギミックが搭載されているけど、初心者向けじゃないのもあるな～というのが気になっています。

年間BEST3を選びましたが、初心者におすすめしたいのは「3位」と「1位」です。興味を持っていただけるとうれしいです!

新進ブランド「ROMP」のバイブレーターですが、第一印象は「ポップなカラーリング以外は、これといった特徴がないバイブだなぁ」というもの。エレガントなデザインとたしかな技術が持ち味のブランド「SWAN」の妹ブランドと聞けば期待もしますが、SWANにあるような"ひねり"のようなものがない……。

と思って実際使ってみたら、とても素直なバイブなんです。ひねりは、なくていい。見たまんまの快感をくれます。細身ですっと伸びたサオ、確実にクリをキャッチするクリバイブ。挿れやすくて、奥に届きやすいんです。そのうえゆるやかにしなっているのがまたよくて、腟のなかでスッとフィットして、下半身のすみずみにまで振動を届けてくれます。

「ローターの経験はあり。今度はバイブを使ってみたいけど、どんなのがいいかな～」と迷っている初心者女性、やっぱり失敗したくないですよね。そんな気持ちに応えてくれる1本として推薦できます。

2021年はアメリカ発の「LoraDicarlo」が元気でしたね!　いくつものモデルを試せて、本当に幸せな1年でした。女性が開発している、モデルのカーラ・デルヴィーニュが共同経営者、ロボット技術を搭載している……と、どこを切り取っても話題がいっぱい。昨今話題の「フェムテック」において、代表的なブランドとして紹介されることも多かったと感じています。

そのなかで私が気に入ったのは、この「ドリフト」です。まずパキッとしたオレンジ色がかわいすぎ～。次に私が注目したのは、ボディのゆるやかなカーブでした。あれ、3位の「ROMP JAZZ」でも同じこと言ってない? と思われるでしょうか。そうなんです。まっすぐなバイブより、湾曲したバイブのほうが、中で気持ちよくなれることをあらためて感じた1年でもありました。

あと忘れちゃいけないのは、温感機能ね!　スイッチを押してから40℃前後まで上がるスピードが速い!　これでヘンな間(ま)が開かなくていいのです。ほかほかのバイブで内側をまさぐる気持ちよさに、そしてふくらんだヘッド部分によってもたらされる快感に、たくさんの女性が目覚めてくれたらうれしいなぁと思います。

ひとつで何とおりにも使えるグッズのお得感は、何にも代えがたいものがありますよね。2WAY、3WAYは当たり前、ついに5WAYの時代に入ったわけです。

この「BESS」がほかと一線を画していると思うのは、「質感」の違いを愉しむことができる点。本体の先端、ゴールドの部分ですがツルツルしていて気持ちいいんですよね。潤滑剤をちょっと加えると、さらに最高。

アタッチメントはマットなシリコン製なので、これをかぶせるとあきらかに感じ方が変わります。どっちが優れていて、どっちが劣っているとかじゃなくて、「どっちも気持ちいい」が結論。気分やその日の感じ方によって使い分けたいですね。

私は「今夜はクリイキまで」と思ってはじめたら、気分が乗って中にも欲しくなる……ということがたびたびあるのですが、手元にバイブを用意していないとテンションが一気に下がります。そんなとき、全身を攻められるローターも、バイブレーター(アナル用もあり!)も一式そろっているのって、すごく便利。

ひとりでも、カップルでも、そして性別問わず、セクシャリティ問わず、広く使えってもらえるのもこうしたグッズのいいところですね。

それでは、みなさん、よいお年を!　2022年も愉しみましょう～。