バイブコレクター桃子の大人のおもちゃレポ「ZALO BESS」

わいせつって何でしょう……と最近考えます。
私の愛する世界が「公然わいせつ」として摘発されました。そこで魅せているのはたしかにエロティックなものです。でも罪になるって、誰かそれで困っている/困るであろう人がいるってことですよね?
わいせつの定義は、「普通の人の性的羞恥心を害し、善良な道義観念に反する程度に興奮、刺激される行為や物」だそうです。クローズドの空間で、双方が納得したうえで見せ/見ているエロティックなショー、どこに被害者がいるというのか、私にはさっぱりわかりません。
エロティックなもの=よろしくないもの、という傾向が強まらないことを祈っています。

ZALOはブランド創業当時からパッケージに並々ならぬこだわりを見せています。
当初はロココ調のデザインで、スタイリッシュ&ユニセックスなデザインの多いラブグッズ界で唯一無二の存在感がありました。ごりごりのガーリー路線って、ほかにはなかったんですよね。
私個人の趣味としては甘すぎるものって、ラブグッズ以外でもあまり食指が動かないのですが、ZALOの打ち出したテイストはとても新鮮に感じられました。こういう選択肢があってもいいよね! と思ったものです。

それが「ZALO QUEEN」から新たなシリーズが加わりました。パッケージには黒字にゴールドでエジプト壁画を思わせる線画。本体も真紅や紫、グリーンといった落ち着いた深みのある色合いに。
突然の路線変更に戸惑いましたが、私の好みのどストライクだったので大歓迎! これはこれで大人のファンタジーだなぁ、という気がしたのです。

シンプルさと華美さが融合したスリムボディ。ゴールドがまばゆいですね。サオ(というには細すぎですが、その部分)もゴールド。直径1cmに充たない小さなボール状の先端にまず目がいきます。
ここのところ、私は接地面がとても小さいローターがとても気になっています。

乳首やクリをピンポイントで刺激すると、全神経がそこに集中するようで、強い快感を得られる……そう感じています。イキやすいんですよね～。
とはいえ、デリケートゾーン全体にあてがい面で刺激するタイプも好きなので、気分によって使い分けますね。

すでにおわかりだと思いますが、本体+アタッチメントがセットになっています。着せ替えることで、刺激の幅が広がるのですね。

どれも元のスリムボディを活かしたアタッチメント。アタッチメントを愉しむタイプのグッズは電マに多いですが、あくまで主役は電マそのものです。
かぶせた後、見た目のバランスが悪くて、なかにはちょっと不格好なものもあります。あくまで「おまけとしてのお愉しみ」なので、デザインはそれほど重視されていないのですね。
そこにきてこの「BESS」は、かぶせた後のルックスもエレガント。どれをかぶせても「キマッてる……」と見惚れてしまいます。こうやってみると、3WAYのグッズだと思うじゃないですか。

もう一度、全体像を見てください。視線を下のほうに移していき……。

バイブなんです～。ここを入れると、まさかの4WAY!
1台でここまで刺激のバリエーションが多いグッズって、めずらしいのではないでしょうか。
ZALOって一見するとビジュアル重視のブランドに見えますが、その実、すっごいサービス精神が旺盛ですよね。いかに多様な快感をもたらすかに心血を注いでいる様子が伝わってきます。喩えるなら、美貌を誇りながらどんな役どころでもこなしちゃう実力派女優。

小さな接地面でのピンポイント攻めが大好物の私ですが「BESS」にはもうひとつ大好きなポイントがあるんですね。

アタッチメントを何もつけていない、本体だけの「BESS」。
先端が“つるつる”で、滑りがこれ以上ないほどいいんですよ。これでクリ刺激するともう最高、いつまでも弄っていたくなります。愛液が出てきたら、それを先端ですくって、さらに“つるつる”させるといいですよ。動画のように、潤滑剤を使うのも◎です。

私の場合、こうした“つるつる”系の刺激は、ほんっとにごく短時間でイッてしまうんです。
あっけなく終わらないよう、自分をコントロールするのはなかなか大変でした。
さらにお気づきかもしれませんが、作動音がむちゃくちゃ静か。それはつまり、振動が細やかだということ。

なんてデリケートな振動なんでしょう。物足りないことは決してありません。
静かだけど、力強い。
だからどのアタッチメントでも、あっという間にオーガズムに到れるのです。

周辺は“ぎざぎざ”で、内側は“つぶつぶ”。
乳首やクリトリスをこれで覆うようにして使ってみましたが、大正解でした。
でも、ほかにもいろんな使い方が考えられそう。“ぎざぎざ”がいいアクセントになってくれます。押し付ける力によってはちょっと痛く感じることもあるけど、そういうのがお好きな方もいますよね?

挿入も、ひと通りの刺激じゃ物足りない。
両者は太さが違いますが、横から見るとおわかりのとおり角度も違うので、挿れたときに当たるポイントも異なります。それぞれの気持ちよさを、追求してほしいですね。

しなり方がすばらしいです。
細さもあいまって、まるで孫の手。気持ちいいところに届きます。さらに、アナル刺激にも活用できます。このサイズ感が、ちょうどいいんですよね。

その前に! アナルは入念なほぐしが欠かせません。となると、アタッチメントを何もつけない、あの“つるつる”部分が打ってつけだと思うのです。先端の小さな球体で押し広げるようにしながら、振動刺激を送り込む……。じわじわと、でも確実に、開発していけます。
エレガントなルックスからして、刺激はマイルドだと思われそうですが、実はハードプレイにもしっかり対応してくれる「BESS」。意外なほどのタフネスを感じます。