オナホキングダム 「まるごと子宮」レビュー

みなさん、こんにちは。せがわPです。 気づいたら2月! 今年は昨年にも増してあっという間に一年が終わってしまいそうです。 今年もオナニー気持ちよく! 華のある日常を過ごしてまいりましょう!

さてさて、今回は一つ大きなニュースがあるのですよ。 なんと、エムズ広報の真中つぐさんと「オナホール研究会」というイベントを開催させていただきます。

このイベントは、「オナホってどんなもの?」「安全性は?」「気持ちいいの??」といった、初めてオナホに触れる方にこそ参加いただきたいイベントになります。 アダルトグッズというと、一昔前はアングラなイメージもあったかもしれませんが、今となってはまさに生活の一部、毎日のちょっとした楽しみに華を添える、日常に浸透しつつある急上昇のコンテンツです。

せがわPは、この「オナホール研究会」で、造形の観点や素材の観点から、今のオナホがどんなものかについて、ぜひ皆さんと実際に触れてお話させてもらって、ワイワイみんなで楽しく過ごせたらいいなぁと思います。ぜひぜひあそびにきてください(^^)/

さて、今回ご紹介のオナホはA-ONEさんの「まるごと子宮」。 ぱっと見た瞬間、「あーはい、よくある小型のオナホかな」と見過ごしてしまうところでしたが、ちょっと待ってください!

子宮……子宮!? ちんこをハメる場所は腟ですよね。 子宮というのはその奥にある、本来はちんこが届いても入らない場所ですね。 そこにダイレクトにちんこをハメるこの発想! しかも「まるごと取り出しました」という、さらりとサイコパスなコンセプト!!

子宮にちんこをハメる行為は最近ですと、せがわPの愛読書「コミック真激」の連載、NABURU先生の「団欒の檻」で過激にぶっこまれていた描写ですけど、そもそも子宮の奥までジャパンのちんこは届かないでしょう。

てっきりポケットサイズのオナホかと思いきや、まさかの子宮!! さすがA-ONEさん。考えること、というか発想がすごい。

子宮をまるごと取り出しました 今年1発目にして番付上位のパワーワードかもしれません。

A-ONEさんといえば、先日ご紹介しました「腟肉生陰唇」のように、ガチとろブチヌキ仕様から「グランスライド」「ケツマン 三代目JSB」など、マルチパーパスに攻めてくるメーカーさんです。 “ありそうでなかった”の王道を考えてしまうセンスには毎回脱帽ですが、それを具現化させる開発力と思いきりには、ただ敬意を表するばかりです。

そんな「まるごと子宮」は、結論から言うと子宮姦に興味があればオススメですが、この金額を出すなら他にも良いモデルはたくさんあります。 もしくは倍額出してでも、RIDE JAPANさんのヴァージンループシリーズをゲットした方が、耐久性的にも遊べると思います。 発想は良いのですが、もうちょっと踏み込んでも良かったかもしれません。 良くも悪くも「守り」を感じてしまいました。

開封しました。一般的な小型オナホと同じような構成です。ローション付属しています。

小型ながらころっとしてかわいいですね。微細な凹凸が内臓を感じさせます。

つまんでみるとさらに可愛さが引き立ちます。それにしても小さい!

まず、どうしていきなりそんなネガティブになるのかと言うと、いくつか理由があるのですが……今のオナホって低価格化&ハイクオリティー化がグイグイ進んでいるのです。その中でお金を出して「まるごと子宮」を選択する理由が問われると思いました。

何度も言いますが発想は悪くないどころか、とんでもない個性の可能性を秘めています。 「子宮姦」ってどんな感じ? と思って期待を込めてハメたらあまりに普通でした。 抜けないことはないですけど、同じ価格帯のオナホと比較したら「ボクのおなぺっと2」には遠く及びません。 いくらがんばってもちんこが入らない!! ハメたときの安心感的な、もっと子宮らしさがほしかったと思いました。 この価格帯でもっと子宮感が出せてたら、個性のカタマリとして市場に一石だったと思います。

挿入口は1cmないです。 実際にちんこをハメる際にはしっかりローションまぶしておかないと入りません。このへんは子宮っぽいのか。

しかし発見してしまいました。 おそらく軸ズレしています。成型樹脂の一部がとんでもなく薄かったです。

これは「まるごと子宮」に限ったことじゃないです。 最近の300g程度のオナホでは軸ズレはほぼ起こることはないのですが、オナホが軽量になればなるほど、ちんこを収めるスペースがオナホの中心にきていない「軸ズレ」は、起こりやすい課題であります。 軸ズレしてるとオナホが裂けやすかったり、洗浄時に破損しやすいのです。

「まるごと子宮」にハメようと、内部の空気を抜くためにキュッと握ったらアレレ? なんか違和感がありますね。 これはもしやと思い、子宮に空気を入れてぷーっと膨らませてみたら、やはり一部のみが風船のように膨らみました。 これはオナホの成型、内部構造が軸ずれしている証拠です。 とはいえ、「まるごと子宮」は小型オナホなので、内部構造のマージンを大きく取ったため、成型樹脂が一部、薄くなっている仕様なのかもしれません。

往々にしてここからオナホは破損します。 使用&洗浄&乾燥と繰り返し使うにしても、耐久性としてはおそらく5回持つかどうかといったところでしょうか。 ただこれは冒頭にも触れた通り、A-ONEさんの成型精度ではなく、軽量小型のオナホにはよくあることです。 A-ONEさんのオナホは、本来であれば成型精度はものすごく高いですよ。「腟肉生陰唇」は、それはもうお見事な樹脂成型でした。

ハメてみると本体は柔らかめなのでよく伸びます。 継ぎ目に見えるのは成型の際にできるパーティングラインです。

ローションは付属のもの含めて3種類試しました。 「TENGA ホールローション REAL」がベストマッチです。

付属ローションはもっちりしていますが乾きが意外と早いです。 うぶじる系のオナホ専用ローションだとサラサラすぎて、ちんこを出し入れしていると挿入口から結構漏れてきます。「TENGA ホールローション REAL」くらいの潤滑&もっちり具合がベストです。

以上、「まるごと子宮」のご紹介でした。 10年以上、数百モデル以上おつきあいしているせがわPから申し上げますと、「A-ONEさん! A-ONEさん!!」と、叫びたくなる、やや守りに入ったモデルと言わざるを得ないです。 発想は悪くないです。良い意味でぶっとんだ発想ですので、A-ONEさんらしく、そのままの質感でぶっ飛んだ子宮を制作いただけたら、きっと「A-ONEさんがまたレジェンド刻んだ!」って話題になると思います。 子宮なんだから、ちんこなんて入らなくても良かったと思います。

強引にブチブチいくくらいで、使い捨てモデルだけど凄まじい子宮モデルキターーーッ!! ハメた瞬間に裂けたーーー!!! くらい、振りきっててもよかったかなと思います。コンセプトが個性満点なわけなので。

オナホは低価格化、ハイクオリティ化が進んでいる一方、没個性が顕著になってきています。 A-ONEさんならそんなトレンドの滞留をきっとバチンと払拭してくれると信じています!