見た目インパクト大だったり、奇をてらった感じだったり……というグッズは、ちょっと警戒しちゃうんですよね。いわゆる、出落ちなんじゃないかと。

一般的にも、スタンダードから大きくハズれるものは、買うのをちょっとためらう人が少なくないと思います。だって、たまたま好みと合ったらいいけど、そうじゃないこともありえるわけで。じゃあ、スタンダードなものを買っておけば、ハズレにはならないよね。となるのが人情だと思います。

今回紹介するのはインパクト大の「食人花」です。

海外のハイデザインなグッズについて「エッチなグッズに見えない！」という表現をよく見ますが、これもある意味、グッズに見えない。なんだこれ……と思われそう。

パッケージからしてド迫力って、あんまりないよね。
※ちなみにタバコはパートナーのものです。

こちらを見ると、しっかりバイブなのだとわかります。しかもわりと、露骨な形のバイブ。

というより、全体的にちょっとグロテスクさを感じる作りではあるのですよね。商品名も「食人花」。食虫植物って一見ブキミですが、禍々しい魅力があって目が離せなくなりませんか。愛好家も多いですよね。同じような魅力がこのグッズにはあります。それを、淡いピンクで中和している感じかな。

さあ、見てください。この「花」の部分。ほんとに、取って食われそうな勢いがあります。これでどうやって気持ちよくなるんだろう？　と思ったみなさん、ここからシンキングタイムです。

まず、中央にある花芯のような部分、ここでクリトリスを刺激するのは、想像がつきやすいと思います。では、周辺の花弁は？

ブニッブニでしょ。弾力が、半端ない。肉厚感がクセになりそう。これを堪能するには、このぐらい大きなサイズじゃなと、たしかに無理でしょうね。こうして手で触れていても、デリケートゾーン全体に、ブチューッと押し当てたくなる欲が出てきます。

さあ、どんなふうに使うのか、だいたいわかってきたのではないでしょうか。

バイブと花弁部分をつなぐ「胴」の部分、大きいですね。私は最初、首をかしげていました。バイブと花弁部分の両方を別々に機能させるにしても、ここまで大きい仕組み、いらなくない？

しかも、胴体部分に穴が空いているのを見つけちゃったんですよ。一瞬、充電の差込口かと思ったけど、あきらかに違う。これ、何なの……？

案ずるより産むが易しですね、観察は早々に切り上げて、試してみます！

なのですが、やっぱり穴が気になるんですよ……。その答えは、コントロールボタンを見ればわかりました。

花弁の部分をデリケートゾーンに押し上げると、吸い上げてくれるという意味でしょう。それ最高じゃない？

気になっている穴は、空気孔でした。花弁の内側にも小さな穴があって、そこから空気を吸い込み、胴体の穴から出す。それによって、吸い上げ動作が実現するのですね。

空気の動きがあるのが、おわかりいただけるでしょうか。弱く見えるかもしれませんが、実際に使ってみるとそうではないとわかります。まず大事なのは、密着度を高めること。花弁をデリケートゾーン全体に押し付けるようにします。じゃないと、空気が逃げるんですよ。

すぐに吸引をはじめてもいいのですが、まずブニブニ素材を愉しむのが、私のオススメです。肉厚花弁のむっちり感は、それだけで官能的な気分になりますから。

では、振動スイッチを入れましょう。吸引じゃないの？と思われるかもしれません。しかも振動機能は本来、反対側の挿入部のためのものです。でもでも、花弁にも振動はしっかり伝わってくるんです。

あらかじめ潤滑剤は塗布しておいたほうがいいですね。ヌルヌルで、ブニッブニで、ブルブル……これ、気持ちよくないわけがない。前戯として、最高です。

そのあとで、満を持して吸引スイッチをON！　次の瞬間、言いようのない感覚に襲われました。デリケートゾーン全体が吸われるって、多くの人は体験したことがないはずです。そんなに大きな口の人はいないですからね。

実際吸われてみると、デリケートゾーン全体がクリトリスになった感じ……ちょっと言ってる意味わからないと思いますが、そのまんまなんです。昨今人気の“吸引系”は、性的に敏感なクリトリスをピンポイントで吸い上げますよね。それが気持ちよくて、多くの女性がオーガズムを経験できます。デリケートゾーン全体が敏感になっているから、クリを直接吸われなくても、それと同等の快感が得られるのです。

でも、それだけでは終わらなかった。吸引機能をオンにしつつ、電源ボタンを１プッシュします。

花芯のような突起がぐるぐる回るのは、予想がついていました。でもこんなに大胆な動きとは思っていなかったし、なんといってもこの花弁の動きですよ。ハミハミと甘咬みするような動き……これはズルい。

花芯も、クリトリスだけでなく、デリケートゾーンを大胆になぶってきます。もう、されるがままです。

なんてサービス精神たっぷりのグッズなんでしょう。挿入よりも、外への刺激が好きという人は、これだけで十分すぎるほど満足がいくと思います。多彩なクンニプレイを、心ゆくまで味わってください。グッズは疲れることも飽きることありません。あなたの欲望に、どこまでもつき合ってくれるでしょう。

挿入部は細身、そしてややカタめの素材です。花弁と花芯の前戯でトロトロになったところに、キリッとカタいバイブを迎えるのは、たいへん気持ちいいということを、私はみなさんにお知らせしたい！　存在感が際立つ感じがあるんですよね。

外派の人にも、一度は試みてほしい。吸引と挿入のセットだから到達できる境地があります。

見た目インパクト大だけど、ぜんぜん出落ちじゃない。いえ、見た目のインパクトを超える愉しみがあるバイブでした。