バイブコレクター桃子の大人のおもちゃレポ「Fun Factory SUNDAZE」

週末に、今シーズン初の鍋をしました。私が鍋でいちばん好きな具材は、葛きりです。商品名でいってしまえば、マロニーです。鍋を食べ始めた段階で、すぐに"追いマロニー"をできるように、お湯につけてふやかしておきます。
そんなに好きなら葛きり単体で食べればいいじゃないか、とよくいわれますが、それにはたいして興味がないんです。あくまで「鍋に入っている葛きり」が好きなんです。多彩な具材からでている出汁を吸いまくったのがいいんです。野菜も肉も魚介も豆腐も練り物も、鍋の包容力あっての葛きりです。
今回ご紹介するバイブも、多彩さが魅力。初心者～上級者まで受け止めてくれる包容力たっぷりの1本です。

FunFactoryはカラーバリエーションが豊富で目にも楽しいですが、これは「ピスタチオグリーン」というんだそうです。うん、お菓子のマカロンでもこういう色あるよね。
あとパキッとあざやかな「ヒューシャピンク」の全2色。どっちもいいよね～。

リニューアルされたようですが、従来のケーブルも使えます。

ややふっくら感のあるボディは、FunFactoryらしいといえばらしい。
しかし、とてもスタンダードでな作りで、なんの変哲もないといえばない。このバイブがどんな力を秘めているのか……。実は前評判がとても高かったので、私は手にとる日を心待ちにしていたのです。

サイズ自体はさほど大きくないので、ビギナー女子でも気軽に手にとってもらえます。お値段が気軽に買えるものではないという指摘もありますが……。 たしかにそれはおっしゃるとおり。
でも、ここでは「買って損はないです、絶対に!」とだけいっておきましょう。

2020秋の新商品ディルド「LIMBA」のSサイズと並べると、その短さがよくわかりますね。
さあ、このバイブは外見であれこれ推測するよりも動かしてみたほうが絶対いいと思うので、すぐに試してみましょう!

FunFactoryはバイブレーターのいろんな技術を牽引してきましたが、なかでも特筆すべきは「ピストン機能」でしょう。
それまでにもサオ自体が伸び縮みするピストンバイブはあったんですよ。いま思えばレトロな動きで愛おしくもあるんですけど、ウィンウィンうるさかったし「突かれる」というような感じもなかった……。
そこにきて、FunFactoryのピストンです。リズミカルかつ的確に、子宮口に刺激を届けてくれる。世界中のラブグッズファンに、「これだ!」という衝撃が走ったんじゃないかと思います。

今回の「SUNDAZY」にも、ピストン機能は搭載されています。が、スゴいのは、それが目玉っていうわけじゃない点ですね。FunFactoryのこの機能はいまでも他の追随を許さしてないので、それだけで購入動機になるくらいですが、そのうえに魅力的な機能をどんどん載せてくるんですよ。
まずは、オーソドックスなバイブレーション。そんなの特筆すべきものじゃないと思われるかもしれませんが、さにあらず。

振動がとても静かで細やかなことがおわかりいただけるでしょうか。ヘッド部分の「面」はとても便利で、クリトリスに当てるのにぴったり。
で、セルフ前戯として当ててみたんですよ。そしたら……「し、沈む!?!?」

振動している面がデリケートゾーンに吸い寄せられるというか、沈み込むというか。肉に埋もれていくような、不思議な感覚がありました。デリケートゾーンとバイブの面との境目がなくなっていき、一体化するような……。これははじめての体験です。
そして私はこの瞬間に「SUNDAZE」が唯一無二のバイブであることを直感しました。
さらには「タッピング」「パルス」なる、新しい動きが搭載されました。「Tap=軽くたたく Pulse=脈拍、鼓動」という、辞書的な意味のとおりの動きなんです。

この動きはタッピングですね。指先で弾かれているような軽快さ。バイブレーションとピストンの中間くらいなので、挿入後はまずこの動きで慣らしてもいいでしょう。ウォーミングアップのように、子宮口がじわ～っとあたたかくなっていくのを感じます。

これだけでイクことも、当然できます。タッピングにしろパルスにしろ、短時間で絶頂へ……というほどの激しさはないのですが、ほどよい刺激で時間をかけてじっくりとオーガズムへと導いてくれます。
でも、この淡い気持ちよさに身を委ねながら、いつのまにか寝落ちするのも幸福感あるんですよね。だけどできれば、タッピングやパルスで気持ちよくなったあとで、ピストンも体験してほしい!

こうして目でみるとすごく激しいように見えますが、実はピストンのストライド(幅)がかなり狭いことにお気づきでしょうか。
要は、小刻みなんですよね。だから、当たりはキツくない。
「激しさ」と「やさしさ」が両立することもあるんだと、私はFunFactoryの真骨頂であるピストン機能をとおして知りました。

ピストン機能に合わせて、このエッジの部分が腟壁をこすってくれるんです。最初はこそばゆい気もしましたが、続けているうちにクセになる人は多いんじゃないかな。
男性のピストンでイッたことがない女性も、「SUNDAZE」のピストンならイケると思います。それだけ、女性の身体のことをわかってるな～というピストンなんです。
最初に「お値段は張るけど、買って損はナシ」といった理由が、まさにコレ。オーガズムにいちばん近いバイブといっていいと思います。

シンプルなようでいて、ディテールに快感を引き出す小ワザが聞いているフォルム。ほかのバイブでは体験できない、多彩で、やさしい動き。
2020年はほんとうにいままで体験したことのないことがたくさん起きた1年でしたが、その締めくくりとしてこのバイブに出会えたことをうれしく思います。

充電器のリニューアルに合わせてでしょうか?
ポーチ付きはFunFactoryでもはじめてだと思います。取説もしっかり入る(実はバイブ本体は納められても、取説が納められないブランドは多いんだな……)、余裕のたっぷりキャパシティがうれしい!
これから発売されるモデルには、必須でポーチ付けてほしいです♪