バイブコレクター桃子の大人のおもちゃレポ「FunFactory LIMBA」

そろそろ文具店の店頭に手帳がずらっと並ぶ季節ですが、みなさんスケジュール管理は何でされていますか? 私は紙の手帳を持たなくなってもう何年経つことか……完全にデジタル派です。そもそもそそっかしいので、紙の手帳はなくしたり忘れたりすることがしょっちゅうだったんですよね。デジタルならその心配ナシ! デジタル最高!

でも先日、日曜の朝に近所の喫茶店にモーニングしに行ったら、隣の席の女性が紙のスケジュール帳を開いて、あれこれ書き込んだりシールを貼ったりしていました。きっと、前の週を振り返り、これからの週のことを考えてるんだろうなー。そういう時間との向き合い方もすてきだなー、と思いました。
今回はラブグッズ界のアナログ派、ディルドのお話です。

FunFactoryはディルドのラインナップが充実しているんですよね。見ているだけでハッピーになるビビッドカラーのものが多く、なかにはレインボーカラーのものもあります。
新作は、グリーン系でサイズ違いの2種。落ち着いた雰囲気で、オトナの女性にプレゼントしやすい雰囲気です。

最近はバイブがどんどん家電化していて操作も複雑なので、しっかりした取説がついていることが多いですが、ディルドは説明いらないんじゃない? 基本、挿れるだけだから誰にでもわかるのでは……。
と思いましたが、さすが遊び心あるラブグッズ作りが得意なFunFactory。「遊び方」が描いてあるんです。

コインを投げて裏表どっちが出るかを賭け、勝ったほうは負けたほうに「露出度の高いエッチな服」を選んだりできるし、負けたほうは「1年間に1種類のセックスしかできないとしたら、何を選ぶ?」というエッチな質問に答えなければいけない……。つまり、セクシー気分を盛り上げるゲームですね。
「どんな体位で、LIMBAを使ってみたい?」という質問もある!
そうだな～、私だったらどう答えるかな～、と想像するだけでかなり愉しいです。
慣れてきたなら、自分でご褒美を用意したり質問を考えたりしてもいいですしね。

これを見て、私はディルドに対する考えが少し変わりました。
ディルドって、女性がひとりで使うイメージが強かったんですよ。でもカップルで使ってもいいんですね!

「カップル向けグッズ」というカテゴリーがあって、私もそうやってオススメすることはありますが、そもそもどんなグッズだって工夫次第でカップルで使用できます。あらためて、そんなことを教えてくれたLIMBAでした。

最大直径が2mm違うだけなので、太さはそれほど変わりません。Mといっても、けっこう細身なんですよね。色は違うけど、素材も一緒。違うのは長さです。
Sは、たくさんのバイブを見慣れた私には「短ッ」と思います。
Mは、たくさんのバイブを見慣れた私でも「長ッ」と思います。

とはいえ、長いのは自分で挿入の深さを調整すればいいだけなので、MもビギナーさんOKだといえます。

ただ……ちょっと困るのが、この素材感。しっとりと肌や粘膜が吸い付くようなマットなシリコン素材ですが、ほこりが付きやすいんですよ。除菌シートでぬぐってもほこりは取れないので、使用前はしっかり水洗いしましょう。

ほこりを吸着しない素材というのもありますが、だいたいはサラサラしています。FunFactoryはあえてこの、しっとりとしたマット感にこだわったんだと思います。
ディルドは、電池も充電もいらないので、思い立ったときに準備不要ですぐに使えるのがいいですね!

今回はMサイズを中心に試したいと思います。
深いグリーンと、スッと伸びた背筋で、植物のようなたたずまいの「LIMBA」。挿入するときに、先ほど書いた「マットな質感」の持ち味がわかります。
スルッと入るのもいいですが、表面がしっとりしていると、腟粘膜をぞわぞわと逆らいながら奥に進んでいくのを感じます。挿入している手応えがあるんです。

大事なのはたっぷり濡らすことです。
そうでないと粘膜が引きつれちゃって、せっかくの素材が逆効果。水溶性の潤滑剤を、「ちょっと多すぎかな?」ってぐらいに垂らしてから挿入してください。
「私は自前で濡れるから大丈夫!」って人も、ちょっとは潤滑剤を足したほうがいいと思います。

すくっと直線的なフォルムなので、すぐに奥まで届くでしょう。まずその「まっすぐ感」を体験してほしいです。
サオ部分に凹凸がないと、手でピストン運動をしても物足りないのが通常ですが、このLIMBAはマットな質感のおかげで「こすられてる!」という実感があります。
そのうえさらに、奥を突く刺激が加わる……ポルチオ派の女性にはたまりません。そのあとで、角度をつけて挿入します。

ぐいっと曲げて、好きな角度で固定できるのがこのディルドのよいところ。
弓なりに曲がったバイブの先端は、挿入時に腟のお腹側(前側)を刺激することになるので、Gスポットを探ってみるのもいいですね。

変化を求めるなら、動画のようにひねってみて!
柔軟な芯があって、その上から1枚カバーを掛けられているような構造なので、ひねったとき、ちゃんとぞうきんのように絞られるのです。これによって、粘膜がひきつれる心配がなくなります。そのうえで、曲がった先端が腟内でアクセントとなるのが、すごくいい感じ～。

これが強力なんですよね～。ぺたっとくっつくと、ちょっとやそっとじゃはずれない。

床にも壁にもしっかり固定できます。騎乗位の姿勢で挿入したり、バックで挿入したり。挑戦したい方は、ぜひいろんな体位で挿入してみて!
私は体力的にヘタレなので騎乗位でスクワットのように動いて出し入れするのは……できそうにありません……。

でも、そこまでチャレンジしなくてもLIMBAは十分期待に応えてくれます。バイブと違って振動がないぶん、ディルドは素材の質感やちょっとした角度の変化を粘膜でキャッチしやすいですね。

この素材は、潤滑剤との相性によっても感じ方が変わってくると思うので、探求しがいがありそう。ディルドと潤滑剤のマリアージュってやつです。ねっとり系の潤滑剤もまた別の味わいがあるはず、今度試してみようと思います。
振動も吸引もしないけど、愉しみ方はやっぱり工夫次第。「こう使うものだ」という思い込みに縛られず、自由に愉しんください。