バイブコレクター桃子の大人のおもちゃレポ 「Satisfyer PRO G-spot Rabbit」

とどまることを知らない勢いでアイテムが増えているといえば、「クリトリス吸引系」グッズです。当初はブランド数も少なかったのですが、現在はいろんなブランドがしのぎを削っている状態。ユーザーとしてはうれしいかぎりですが、購入するときにどれを買えばいいのか迷っちゃう～、という側面もあります。 選択肢が増えているいまだからこそ、しっかりレビューしなきゃですね!

ボックスに「セイフティシール」が! ついていないグッズでも基本は信頼しているのですが、これがあるだけで安心度がぐっと高くなります。

箱から出てきたものは、ふつうのバイブに見えるけど……。でも、れっきとした吸引系です!

そうなんです、クリバイブで吸引するタイプなのでした。近ごろは、こういうタイプも増えています。それって、確実に需要があるからだと思うんです。
私も「吸引だけじゃ物足りない」ってわけではないのですが、「やっぱり挿入でも気持ちよくなりたい」という気持ちもあって。それが「どうせなら一緒に愉しみたい!」という欲張りな願望へと変化していくんですね。

それもこれも、「ウーマナイザー」シリーズをはじめとした吸引系グッズがもたらしてくれた快感がやみつきになっているからにほかならないでしょう。そのうえでさらにワンランク上の快感を求めはじめた女性が世界中にいるからこそ、各ブランドが次なるグッズを提案しているんじゃないかな。

私も過去に、「プリティラブ バキュームサッキングバイブレーター」を試したことがあります。最初は使い方をちょっと間違ってしまい痛い思いもしたけど、ちゃんと使えばとても優秀な子だったよね～。

「サティスファイヤー」は早くから吸引系を手がけていたブランドのひとつで、いまはいくつもの吸引系をシリーズ展開しています。
ワタシ的には、まず初代の「ウーマナイザー(※販売終了商品)」がヒットしたぐらいのタイミングで、このブランドを知った感じ。だから正直“後発”感は否めなかったのですが、サティスファイヤー・シリーズにはほかにない特徴があるので、かねてから強い興味を持っていました。その特徴については、また追って説明します。

さて最近の傾向として、海外から上陸してくるグッズの多くはインフォグラフィックを駆使して、取説は極力シンプルにしたものが多いです。 取説が同梱されていないグッズも、あるくらいですしね。 でもまぁバイブの操作ってぶっちゃけむずかしいことゼロなので、取説ってたしかに不要だなと私も思います。

数カ国語分が収録されているので、最近では見ないほど分厚い取説ですし、日本語ページを見たら文章が長い長い……いや～、時代に逆行しているね! 読むのが多少しんどい気はしますが、これは必読です。

なぜなら「どう使えば快感が最大限引き出されるか」が詳細に書かれているからです。先ほど「プリティラブ バキュームサッキングバイブレーター」では痛い思いもした、と書きましたが、あちらもこのくらいの説明あればそんな事態は避けられたかも。 ふむふむ、なるほどね……と頭に入れたので、さっそく試しますか!

これまでに、吸引系をいくつか試してきて思ったのは「吸引口」が大事! ということです。でも、誰にでも合う吸引口というのもなく、要は「相性」の問題だと思うのです。クリトリスの大きさ、形、感度はみんな違いますもんね。

写真の右にあるのは、「ウーマナイザー2GO」。 この連載で紹介して以来、いまも愛用している吸引系グッズです。「サティスファイヤー」の方がきれいな円形ですが、奥行きは「ウーマナイザー」の方が深いという感じですかね。 今回は、挿入完了+吸引スタート! というところからお話をはじめさせてください。

すべすべとしたサオ部分は、挿入時にはスルッと入る利点がありますが、硬さもあるため挿入後もしばらく違和感はあります。でも、それを一気に吹き飛ばすのが「吸引」です。

意識がクリトリスにぎゅっと集中するので、しばらくは違和感を忘れます。それだけ、クリトリスに強烈な快感が走るのです! クリトリスは、包皮をむかずに入れたほうがいいです。このサティスファイヤーの吸引力は、実はそれほど強くありません。でも、包皮ナシのむき出しクリトリスはものすごくか弱い存在ですから、いきなり吸い上げられるとびっくりしてしまいます。

「クリトリスがちゃんとくぼみにハマりました」と自分で確認してから、スイッチON。根本からぐぐっと持ち上げられるようなこの感じ……これがあるから、吸引系はやめれない。
クンニリングスでこの吸引を真似できるか? と考えてみたのですが、口を小さめにぽかんと開き、決してクリトリスの先端には触れないまま、根本をのどの奥へとゆっくりじっくり引っ張るように吸い上げる……うん、人体には無理だね!

吸引だけでなく、サオ部分の振動がしっかりクリトリスにも伝わってきます。振動が加わることで、トットットットットットッ……とクリトリスを軽く叩かれている気分。
あ、これ前回試した「FunFactory VOLTA」で体験した“タップ”の感覚に近いかも!

「VOLTA」では往復ビンタのような”嬲り系タッピング”でしたが、こちらは頭をポンポンされている感覚でクリトリス全体をはたかれている感じ。 なんて気持ちいいの～～～～～!

そうこうしているうちに、気づいたら膣内の違和感もすっかり消えるどころか、じゅわじゅわ濡れて、バイブをしっかりつかんで離さない構えです。その気持ちよさがクリトリスにフィードバックされて、また快感が増します。ぎゅわっと大きくなって、吸引のくぼみをちょっと狭く感じるくらい。そして再び、そのクリトリスの気持ちよさが膣内にもエクスタシーをもたらす……という快感の無限ループが始まります。

いえ、無限ではないですね。ほんとネバーエンディングでエクスタシーに浸っていたいのですが、イッてしまえばこのループにはいったん終止符が打たれてしまいます。私は、中と外のW攻めに弱いのです。だから、イカないわけがない! 中でイキたい、外でイキたい、両方でイキたい……女性の欲望、思い切りワガママでいいじゃないですか。サティスファイヤーは、そんな欲張りさんの強い味方になってくれそうです。

さて、サティスファイヤーの特徴といえば、「完全防水」を忘れてはいけません。バイブやローターでもまだ少ない完全防水を、吸引系につけるとは。たしかに吸引系はローションをたっぷり使うことも考えられるので、防水、大歓迎ですね! もちろん、お風呂のなかでも使うこともできます。説明書にも、「水中で使うとより激しい振動に」と書いてありました。

確かに、水の中でのほうが振動がくっきりしている感じ! 今度はお風呂で使ってみよっと。バスタイム+オナニーだと、時短にもなるし。終わったあとにお湯で愛液をすっきり洗い流せるのもいいですね。