バイブコレクター桃子の大人のおもちゃレポ 「We-Vibe Unite」

私がバイブをコレクション始めた当初は、まだ「カップル向け」という概念が日本にはなかったように思います。少しずつ海外からそういった商品が入ってくるようになり、デザインもすてきなものばかりで、私も歓喜しました。特にこのアイテムが初登場したときのことは、いまでも忘れません!

この時点で「?」って思いますよね。バイブは通常、棒状です。パッケージも基本は細長い。なのに四角って……いったいどんなバイブ?

U字型のバイブ、最初見たときは衝撃を受けました。いえ、ウソです。衝撃すら受けようがなかった……だって、どう使うか想像すらできなかったから。欧米ではこれもひとつのスタンダードですが、日本ではいまでも見慣れないという方が多いでしょう。

でも、カナダ発のこの「We-Vibe」はシリーズ展開されていて、この「ユナイト」で5作目。そのたびにブラッシュアップされています。そろそろ国内でも定番になってきたといっていいでしょうか。一見すると使い方がわからない、でも使ってみると「何でコレいままで使わなかったの!」というのが、U字型バイブです。

「We-Vibe」は初代から見てきましたが、どんどんこの挿入部が薄くなっていますね。 このモデルでは、厚さがわずか1cmです。こんなに薄くて感じるの? と思われるかもしれませんが、必然性があるから薄いのです。挿入すると、U字の曲線はそのまま恥骨に添うことになります。

この状態でスイッチをONにすると、それがクリトリスに伝わります。クリにぴったりフィットするわけではありませんが、それでも心配いりません。なぜなら……ここが恥骨を軽く圧すようにフィットするから!

これによって振動が、恥骨からの骨伝導で股間全体に伝わります。ローターの先端でピンポイントにクリトリスを刺激する時の感じ方とは違いますが、全体的に気持ちよくなれるのです。 こうすれば、ハンズフリーなオナニーを愉しめるのです。それっていろいろ観ながらオナニーできるってことだから、むっちゃ捗る!

さてさて、それだけで終わらないのがこのU字型バイブ。 というか、この使い方だと「カップル用」とはいえないですよね? どうやってふたりで使うのか……同梱されていた説明書のイラストを見れば、それは一目瞭然でした。

つまりですね、女性の膣内に細い方を挿入したまま、さらに男性器を挿入する! のです。 最初にこの使い方を知ったときは私も「え～、それって可能?」と思いましたよ。エロ漫画でよく「2本同時挿入」って見かけるけど、あれは完全にファンタジー。たしかに女性の膣は柔軟性に富んだ器官だし、物理的に不可能ではないのかもしれないけど、でも絶対気持ちよくないはず……と思っていました。

が、この「We-Vibe」の場合はなんといっても挿入部が1cmという薄さ。ペニスを2本挿れるのとはワケが違います。 するっと入る? 入らない? どっち?? さっそく試してみましょう!

ふつうにバイブを挿れるときも、ローションは必須です。そのうえペニスも一緒に挿れるとなると、その品質にもこだわったほうがいいですね。 表面はマット感のあるシリコン素材ですが、何も使わないと男性も奥に進むときに引っかかるような、擦られるような、不快な感じがあると思います。それを避けるには、粘度が低めで、伸びのよいローションがベストマッチでしょう。

で、使いはじめる前に……実はちょっと困ったことがありました。 スイッチが上手く押せない!!! のです。

シンプルな操作法なのに、なぜかうまく押せない……。内蔵されているボタンを押しているつもりが、微妙～にハズしているらしく、「カチッ」という手応えがなかなか得られないのです。 結局、本体に対して爪を垂直にし、その先端で押し込むように……とコツを見出しましたが、それを会得するまでに若干のフラストレーションが溜まりました。

「2本も入るって怖い……」と思われる方は、まず「We-Vibe」の先端+自分の指、を挿入してみてください。もちろん指にもたっぷりローションをまぶした状態で。個人差はあると思わますが、1本ならさほど苦労せずに挿っていくと思います。これがまた、確実に気持ちよくなれちゃうんですよね。膣の上壁に挿入部をぐいっと押し付けるようにすると、振動をよりはっきり感じます。

膣の上壁の向こう側には、クリトリスから伸びた脚がからみついているといいます。それがGスポットの正体らしいのですが、こうやって上壁をダイレクトに振動させると、なるほどその存在を感じます。その脚が充血して、膣を外からぎゅっと締め付ける感じ。

で、私たちは気づくわけです。「じーっと当てているだけなのに、気持ちいい!」と。

指で軽くリズムをつけてトントンと壁を叩くようにしてもいいのですが、私は何もせずに静かに、そしてじっくり押し当てているのが好きですね。その壁からじゅわっとあたたかい液体が滲み出てくるのを、自分の指で感じます。

これで自信を得た人は、「カップル使用」にトライしてください。 「やっぱり2本挿れるのはキツイかも～」と思う方は無理をしなくていいのです。ソロでの使用だって、十分気持ちいい!

2本挿れるときは、ふたりの共同作業です。でも、女性主導でね!

だって、すごいスピードで入ってこられたら痛い思いをするのは女性です。といいつつ、女性も初めてのグッズ使用でうまく伝えられないなら、男性から、「どう? もうちょっと奥までいけそう?」「このへんで大きく深呼吸してみようか」「下半身、リラックスして」など、こまめに声をかけながら奥に進んでください。ゆっくりゆっくりで、いいんです。このグッズは性急な愛撫を愉しむものではないからです。

だめだったら一度引き抜いて、ローションを足すなり別の愛撫をするなりして、女性をリラックスさせること。じゃないと、入るものも入らないですからね。奥まで挿入した後も、ガシガシと張り切ってピストンしなくていいんです。というか、私としてはピストンしてほしくない!

指で膣上壁に押し付けただけでも気持ちよかったのに、今度はペニスです。「We-Vibe」の挿入部がより強く押し当てられるのです。気持ちよくて、ひとまずその快感から逃れたくても(すぐにイキそうでもったいないから小休止)、これだけ太いものでもって押し付けられていると、もうどうしようもないんですよね。それで膣がギューギュー締まって、うん、コレきっと彼も気持ちいいはず!

男性としても、あまり「動きたい」とは思わないようです。痛いわけではなさそうですが、異物に接しているとピストンするのはちょっと怖いのかな……。それよりも、自分が何もしていない、つまり挿入しているだけなのに、自分の下で女性が感じてアンアンいっているのが面白いようです。それを言葉攻めで盛り上げてもいいかもね!

男性はこのプレイでイケるわけではなさそうですが、その前段階の挿入しながらの前戯という形で取り入れるのがベストだと思います。

さて、「We-Vibe」といえば「スマホにアプリをダウンロードして遠隔操作」が売りでした。ネットを使うことで、地球の裏側にいたとしても操作できちゃうというからスゴイ! が、こちらの「ユナイト」というモデルは、その機能が搭載されていません。

たしかに、そこまでの遠隔操作プレイはしないという人もいますし、現在はほかにもアプリを介した遠隔操作のグッズがいろいろと出ているので、「We-Vibe」にそれを求めてないという人もいるでしょう。 その機能がついていない分、このモデルは低価格で提供されています。遠隔操作はともかく、まず「カップルでのプレイ」を試したい人にとってはお求めやすいのではないでしょうか。 We-Vibeがこのお値段って、すっごいコスパいいですよ!