バイブコレクター桃子の大人のおもちゃレポ「幸福吸引 超愛振動 2WAY KYUIN VIBE」

一過性のブームで終わるものと、そうでないものがあります。タピオカって爆発的に流行して、そして急速に消えていくかと思っていたら、そうでもないですよね。以前ほどではないにしても、このコロナ禍を経てなお人気を保っているお店をちらほら見かけます。
そうすると、私みたいに流行に疎い人でも「それはきっとおいしいってことだから、一度は飲んでみるかな」となるものです。まだまだ潜在的な新規客っているんだろうなーと思うわけです。

アダルトグッズ界でいうと、登場してしばらくしてからじわじわブームになった吸引系。いまではすっかり定着していますが、まだ使ったことがない女性も多いはず。今回は、そんな女性にオススメしたいグッズを紹介します。

10年後ぐらいにアダルトグッズの歴史を振り返ったとき、「吸引系」の登場は間違いなく、エポックメイキングな出来事として記されていると思います。
クリトリスを覆い、振動刺激を与えながら吸い上げるという斬新な発想。
あっという間に定着したのは、いうまでもなく女性からの支持が高かったからだと思われます。

派生商品もたくさん出ました。バイブと吸引系が一体化したものを私は「ハイブリッドタイプ」と呼んでいますが、優秀な商品が少なくありません。
中には振動するバイブ、クリには吸引系。同時に刺激されるなんて、たまらないじゃないですか!

第一印象は「ずいぶん細長い吸引系だなぁ」でした。吸引系はハンディサイズのものが多いので、こんなに長さは必要ないんじゃないかなぁと思ったのです。
でも、これは大きな間違いでした。すでに明かしているとおり、これはバイブと吸引系が一体化したハイブリッドタイプなんですよ。

一目瞭然ですね! そうと知った瞬間、私、いろいろ腑に落ちました。

●点攻めというと、夢のプレイですよね。1箇所だけでも気持ちいいのに、複数の性感帯を同時に刺激されたら気が狂っちゃう……。AVでもそんなシーンをよく見かけます。
ひとりでしているときは手が2本しかないし、ふたりでしているときでも手が4本。もちろん手が多いほど多彩な攻めをできるので、多人数プレイでの複数箇所攻めは映像的にも圧巻ですよね。

でも、そんな強烈な刺激を常に求めているかというと、そうでもないんですよねぇ。何箇所も同時に攻められるとワケがわからなくなって頭が真っ白になる快感があり、それはそれでやみつきになるものですが、そのぶん一箇所一箇所の快感はキャッチしにくくなります。要は、散漫になりがちなんです。

クリならクリ、中なら中の快感をじっくり味わいたい……というときには、やっぱり一点集中攻めがいちばんです。つまり、常に「ハイブリッドで2点攻め」を求めているわけではないのです。

その点、この「2WAY KYUIN VIBE」は一体化はしているけど、まさに「2WAY」。吸引系は吸引系、バイブはバイブ、と独立しているため、それぞれの快感に集中できるというわけです。

やや縦長で、直径14mm。クリトリスのサイズを気にせず、すっぽり覆いやすいです。クリ全体をちゃんと覆えているか、それでいて適度な密着感があるか、というのが吸引系で気持ちよくなるカギです。

ウエストのようなくびれが美しいですね。バイブとしてはミドル級のサイズなので、吸引系のほうでセルフ前戯をしっかりすれば、挿入はスムーズにいけると思います。
バイブはもちろん、吸引系に慣れている人ならすぐに使えるシンプル構造。さっそく使ってみましょう。

使い方にルールはありませんが、だいたいの方は吸引系から使うのではないでしょうか。

よく「オモチャを使いすぎるとアソコがバカになる」みたいなことをいう人がいますが、そんなことないと思うのですよね。だって私、こんなに日々オモチャを使っていても吸引系は最弱モードで十分。もちろんイケます。強いモードだと一瞬にしてイッてしまうので、もったいないなぁと思うのです。時短でイッて早く眠りたいときには、それもありなんですけどね。

でも、吸引系のよさは、ゆるめの振動&吸い上げでじわじわと芯から気持ちよくなり、だらだらと愛液が染み出してきて、イクかイカないかの一歩手間でずーっと愉しめる点だと思っています。これこそ一点集中攻めの醍醐味ではないでしょうか。

「クリではイカずに挿入したい」という女性もいますよね。その気持ちもわかります。私もクリでイクとそれなりに満足しちゃって、挿れないまま終わっちゃうということがよくあります。

どのタイミングで挿れるかは、自由。前戯も挿入も一本でできちゃうこのグッズなら、吸引の気持ちよさから「挿れたいな」に切り替わったとき、タイムラグなしで挿入できるのが、最大のメリットです。

それはそうですよね! バイブ側にあっては、挿入したときに操作できません。

バイブとしては、とてもシンプルな作りです。セルフ前戯で充血しきった腟内に挿入すると、粘膜がからみつくようにしてバイブを歓迎しているのがわかるでしょう。じーっと挿れているだけで気持ちいい。
でも、もうひとつ驚く仕掛けがあったんです!

こんなに曲がるとは!
最近、曲がるバイブ多くないですか? 「激震G責め イクイック」とか「TENGA SVS」。
……まあ、これはたまた続いただけなのかもしれませんが(笑)。曲がると刺激の手数が増えることになるので、大歓迎です!

角度をつけて腟内を刺激することもできるし、曲げた状態でクリ吸引させると、ちょうど会陰の部分にバイブが当たるので、ダブルの気持ちよさ。商品名に「2WAY」とありますが、もっともっと何通りにも愉しめるじゃん! ってうれしくなりました。
あんまりお値段のことばかりいうのはアレですが、これでアンダー5,000円というのはお得すぎてびっくりです。
毎日使ったとしても、今日と明日、別の愉しみを提供してくれる。そんなバイブです。