バイブコレクター桃子の大人のおもちゃレポ 「エロCawaバイブ Gスポット」

人間、慣れっておそろしいものです。 つい先日、某雑誌の「変態さんいらっしゃい」というコーナーから取材を受けたのですが、私にとってバイブのある生活はただの日常。 「私、変態なの……?」と首をひねってしまいました。

そして、同じく変態な友人を紹介してくださいと請われて2人ほど挙げたのですが、「食虫も……変態なのかなあ」となるわけです。 あ、私は虫は食べませんが、彼女があまりに日常的に、そしてナチュラルにその話をするので、「人によってはぜんぜん普通のことじゃん?」と思えてくるのです。

そんな私、気づかないうちにビッグサイズのバイブばかり見慣れてしまっていたようです。 本日試すバイブを見たとき、思わず「ちっさ!」といってしまったほど。 多くの人はバイブの大きさにたじろぎますが、私は小ささにたじろぐ、っていうね……。 一度、感覚をリセットしたほうがいいのかも。

いえ、決してブラックスリムもパッと見で「大きい!」って感じるバイブじゃないんですよ。 ミドルサイズといっていいと思います。

それにしても、このサイズ感といい、ちょっと地味ダサな(失礼!)パッケージといい、バイブ慣れしていない女性でも手に取りやすいポイントを抑えていますね。 バイブに限った話ではないですが、初心者ってスタイリッシュすぎるものにはなかなか手がのびないもの。野暮ったさがあったほうがいいのです。

加えてこの価格! シリコン素材を使っていてアンダー1000円とはやるなぁ～。

「素材は大事、安心安全な素材を」と口を酸っぱくしていう私ですが、正直、値段との葛藤はありますよね。 シリコンにもレベルがあるようですが(メディカルグレード・シリコンとか)、総じてお値段はあがります。 それをこの価格で提供してくれるとは、シリコン素材バイブへの敷居をぐぐっと下げてくれましたよね。 メーカーさんに感謝したいぐらいです。

最初、●印に気づかなかったため間違った方向で閉めてしまい、再び電池ボックスを開けるのに手間取りました。 THE そそっかしい私……。 下手すると壊すところでした、すみません。

電池が1本とシンプルなら、使い方もきわめてシンプルです。 カチッとワンプッシュでスイッチが入ります。 前回の「つぼみがイっちゃったバイブNo.1 ブラックスリム」のように振動が12×12パターンも搭載されると、ギミック好きな男性の喰いつきがいいようです。 でも実際は、振動パターンってそんなにはいらない、っていうのが女性の本音。 だって気持ちいい振動って1種類、多くても片手で足りるくらいだもん。

この「エロcawaバイブ」のシンプルさ。 だからこそのリーズナブルな価格、評価できます。

スイッチを入れるとヴヴヴ……という振動音。 以前から書いていますように、こうした一本タイプ、もしくはサオ部分の音ってそれほど気になりません。 挿れてしまえば、膣内で音も吸収されてしまうからです。

でも、音を聞いてわかることもあります。 それは、振動の粗さ。 振動に安定感があるものって平均して静かだし、音自体も癇に障るものではありません。 耳をいやな感じで刺激する振動音のものは、バイブレーション自体も粗いというか雑で、触れたときビリッとしてしまうものが多いんです。

このエロcawaバイブも後者に当たるようで、まぁそこはお値段なりって感じでしょうか。 ただ、こうやって手に持つと……。

持ち手にまで粗い振動が伝わってきて、手が痺れるということはなさそうです。 ローターだとそういうこともままありますからね、この点については安心しました。では、挿入してみましょう。

わ～、ほんっとスルッて入っちゃう! この細さ、この形。膣口も膣壁もどこにも引っかかりません。 バイブビギナー女性にも全力でオススメできちゃう挿入感です。

すっぽり収めてみましょう。 ビッグサイズもなんなくこなす私のような人間からすると、たしかに小さく感じます。 でも、それは物足りないっていうのとイコールではないんです! バイブのサイズに合わせて、きゅーっと膣が締まっていくのがわかるから。

膣でも振動の粗さは感じますが、これをそれほど気にならなくする方法を私は知っています。 それは、バイブに手で動きを加えること。小さいだけあって小回りが効くので、バイブを膣内のあちこちに押し付けられます。 私が好きなのは、バイブを下からすくい上げるような動きで、Gスポットを刺激するものです。

それから、奥をぐいぐい突くのも好きですね。 要はポルチオ刺激です。 突きながら、少しひねりを加える……なんてアレンジすると、より気持ちよくなれます。

大きなバイブですと、男性が女性に使う時、いきなり乱暴に奥まで突っ込んで、バイブがポルチオを刺激し、「痛い!」ってなっちゃう心配があります。 でも、このバイブはそもそも小さめ。 奥を直撃するほどの長さもないので、初心者女性のみならず、まだバイブ攻めに慣れていないビギナー男性も安心して使えそうです。

膣イキするにもポルチオ派、Gスポット派といますが、女性が自分でよくわかっていない場合もありますよね(私も実はよくわかっていない……)。 自分が膣内でいちばん感じるのはどこだろう、と探っていくには、この小回りのいいバイブ、大活躍してくれます。 小さいボディで、そんな探究心を大いに満たしてくれる一本なのです。