バイブコレクター桃子の大人のおもちゃレポ 「即イキスピナー」

魚や昆虫には、雌雄同体の種がいますよね。そういう種類だと、基本的には同じ体からはじまっているから、オスになってもメスになっても、お互いの体の構造とか、弱いところとかわかり合えるのかなぁ。
そんなことを考えるのも、私はやっぱり「男性の体」がよくわからないと思うからです。タマは不用意な触れ方をするとものすごい痛いようですが、どんな痛みかはやっぱりわからない。説明してもらっても、実感がともなわないんですよね。
だから、男性だって女性の身体がわからないと思うのです。わかる、という人をむしろ私は警戒しちゃう。「わからない」のが当たり前。だって違うんだもん。
その前提で、どれだけ大切にできるかがカギだと思うのです。

サイズを見ると最大直径3.5センチってミドル級だし、特に大きくはないんですよ。
だからバイブそのものの迫力に気圧されているわけではないのですが、なんだろうこの圧……。

さて、バイブレーターの主流はもちろん「vibration(振動)」による刺激です。
最近ではピストンするバイブがあったり、“くいっくいっ”と軽く曲がることによってGスポットを刺激するバイブもあります。
忘れてはいけないのが、回転系。
これは日本製バイブのお家芸のようなものですが、サオの先端が“ぐるぐる”とスイングするものはいまだ根強く支持されているようです。
私もたまに使いますが、なかなかいいものもありますよね。
しかし、それを上回るワイルドな回転バイブがあるのです。

これを目にした瞬間、わかりましたね。
「あ、これはサオそのものが回転するタイプだー!」と。
商品名の「spinner(回転するもの)」で気づくべきでしたが遅かった(笑)。
なるほど～、私が感じていた圧の正体はコレでした。
「おっしゃ、ワイルドな動きで女性を感じさせたるで～」という意気込みをキャッチしていたのです。

非～常～に、やる気あふれる印象です。男性の意気込みって、“盛る”ほうに表れる傾向がありますね。

試す前に、お話しておきます。
この手の回転を売りとするバイブは、上級者の女性向けです。
間違っても、バイブを使ったことがない、慣れていない女性に使ってはいけませんよ!
でも、上級者だからってみんな回転が好きとは限りません。
まずは目の前でバイブを作動させ、動きを見てもらったうえで、使うかどうかを女性自身に判断してもらってくださいね。
バイブ自体の圧が強いから、そこに男性の圧まで乗っけないよう注意! です。

どんなバイブでも、挿れる前には前戯をたっぷりと!
これまで口を酸っぱくしていってきたことですが、このバイブの場合、特に入念な前戯が必要です。
女性がひとりで愉しむときも、セルフ前戯はいつも以上に時間をかけてね。

普段なら

1. ローターなどでクリ刺激
2. たっぷり濡れたら挿入

なのですが、今回は、

1. ローターなどでクリ刺激
2. たっぷり濡れたら、まず別のバイブを挿入
3. 挿入感に慣らしておいて即イキスピナーを挿入&回転!

というステップを踏みました。

即イキスピナーに振動機能はありません。
挿入して、いきなり回転をするというのは、上級者にとってもハードすぎます。
なので、このぐらい細身のバイブで「中で気持ちいい」という状態にしておかないと受け止めきれないと思いました。
それだけの準備と覚悟が必要な回転とは、どのようなものか動画で見ていただきましょう。

見ていると目が回ってきそうですね(笑)。
「女性の膣内をかき回そう!」「絶対気持ちいいはず!」という思考を具現化したのが、この動きです。

ローションはたっぷり使ってくださいね。
サラサラタイプではなく、粘度が強いものをオススメします。
自分の体液+ローションでたっぷり濡れ、挿入感に慣れたところで、回転スイッチをON!

最初は、「うっ……」と眉間に力が入ってしまいました。やっぱり痛い……。
でも、次第にその刺激を受け止められるようになってきました。
これも日ごろの鍛錬のおかげでしょうか(笑)。
回転スピードを上げると「無理……」となってしまうのですが、最遅モードで使っていると、膣内が“練られている”感覚が出てきます。
これはこれで悪くない。希望をいうならもっと細身で螺旋模様やイボイボがなければちゃんと気持ちよくもなれるかも。

ここでもう一点、注意事項があります!
このバイブには回転をスイッチするリバース機能がついています。

男性が女性に使っていて、このボタンを押したいなら、ちゃんと女性に確認してからですよ!
回転が逆になる瞬間、膣襞が引き連れるような感じがして痛いんです……。
すごく濡れていても、これはきついです……。
それこそがアクセントになるって女性もいるかもしれない。
でも、不意打ちはやめておいたほうがいいですね。
だから、ちゃんと女性にひと声かけてからね!

冒頭のお話に戻りますが、男性と女性は身体、性器の構造がまったく違うので、「こうすれば気持ちいいだろう」と勝手に決めつけるのは、ほんと禁物です。
男性→女性はもちろんだけど、女性→男性にもいえることです。

今回は特にハードなグッズなので、何度も注意をお話しましたが、どのグッズでもいえることだよね。
っていうより、グッズを使わない愛撫のときも、です。
違う身体をもった者同士の気遣い、忘れないようにしたいですね。