バイブコレクター桃子の大人のおもちゃレポ 「ダブルアクメ」

思春期に入りたてのころ、性に関する言葉を辞書で引いたことはありませんか? 私はむっちゃやってました! 「性交」とか「陰茎」とか。活字ってドキドキしますよね。いまでも官能小説が好きなのは、このへんにルーツがあるような気がしています。

そうやって調べた中に「アクメ」という語もありました。あらためて調べてみると、「アクメ【(フランス)acmé】性交時の興奮の絶頂。オルガスムス」だそうですが、フランス語ってところに小悪魔的なエロティシズムを感じてドキドキしたのを覚えています。 で、今回はそんな「アクメ」が「ダブル」で訪れちゃうかもしれないバイブレーターです。

頭、実際には大きくないんですけどね。最大直径3.4cmはかなり細身です。 でも、胴体部分がキュ～ッと細く締まっているため、どうしても頭を大きく感じます。 このタイプ、人気がありますよね。

私としてはけっこう好みが分かれるところだと思うのですが、多くは小ぶりだし、曲線的でやさしげなフォルムなので、手に取りやすさは抜群なのでしょう。気になるのは、素材がペタペタとして質感であること。これ、ホコリが付きやすいんですよね。

それから、こうした素材は、しっかり潤っていないと挿入のときに膣襞が引きつれるというトラブルが起こりがちです。 だから、ローションはたっぷり使って! 特に、「アイディモーメンツ」のような水溶性で、潤いが途切れないものがオススメです。 常に滑りをよくしておくこと、これを忘れないでください。

クリバイブ、私がいままでいろんなバイブを見てきたなかでもトップクラスの小ささ! 人差し指の第二関節までもないくらい、短いです。これでちゃんと気持ちよくなれるかな?

後ろから見ると、「くびれ」がいかにすごいかがわかります。 ここが急激に細くなっていることで、抜けにくくなることもこの手のバイブの特徴のひとつ。

フル充電になるまでの時間が短いのはありがたいことですが、連続使用20分って短くないですか?
私は挿入するまでにもバイブで「セルフ前戯」をするので、この時間じゃちょっと足りないかな～。ま、前戯には別のローターを使えばいいってことですね。

さっそく挿入のお話からしましょう。 膣口に当て、中にぐいっと挿れようとした……のですが、入らない! ウエスト部分が細すぎて、力を加えるとふにゃっと曲がってしまうのです。 勃起しきっていない”ふにゃチン”が入りにくいのと同じ原理ってことですね。

ここが細くても、芯が一本通っていればこんなことにはならないのですが。クリバイブがにょきっと生える根本の部分に指を添え、膣内に押し込みました。

挿入部の長さ7.5cmは相当短いです。日本人女性の膣の長さは平均8～10cmといわれていますから、これを下回る人しか「奥に当たる」感じはしません。でも逆にいうと「奥に突き刺さる心配がない」バイブともいえます。

再三再四いってきましたが、ポルチオはじっくり攻めれば大きな快感を得られるところですが、挿入直後からいきなり突かれると痛いんですよね。そうでなくても、「慣れていなくて、いくら刺激しても気持ちよくならない。痛いまんま」な女子は多いものです。

このバイブなら自分で使うにしても、パートナーが使うにしても、不意に手がすべって奥を直撃して「痛ッ!」と悲鳴をあげることがないというわけです。「突き刺さる」感覚がないというだけで、ポルチオへの刺激がゼロってことはないんですよ! 深く押し込めば、奥に軽く触れる感じはありますし、振動が膣壁を伝わり、ポルチオも震わせてくれます。

そして気になっていたクリバイブですが。やはり、と、届かない……。 最初はそう思ったのですが、角度によっては当たります!
ウエスト部分がフレキシブル=角度を調整しやすいという意味では、挿入時にちょっと手こずりはしたものの、あのフニャフニャにも意味があるということかもしれませんね。

クリバイブが当たる……というより、「軽くタッチする」という感じなのですが、私のような振動刺激に慣れた人間にとってはちょっと物足りないです。 ここにはモーターが入っていないので、サオの部分の振動が伝わってくることで間接的に震えます。でも、これもひるがえってビギナー女子にはおすすめポイントとなるのです。

私は中イキ未体験の女子に、よく「バイブを挿入した状態での、クリイキ」をおすすめしています。そうすると、クリトリスオーガズムの脈動が膣にも伝わり、まるで中でもイッているような気分を味わえるからです。

が、クリの弱い女子だと、刺激をはじめて数秒足らずで昇天してしまいそうに……。お愉しみの時間が短すぎるのは、味気ない! そんな女子には、挿入感を愉しみつつも、やさしい振動でクリ刺激をしてくれる、このバイブが最適です。

そうすると、初めての「クリ&中同時イキ」を体験できるかも。 つまり、「ダブルアクメ」の完成! ひとつ大人の快感に、ステップアップできるのです。