三尾やよいのディルド一本勝負! 「アラブ」

あるTV番組に、アナル、スカトロなど、ありとあらゆる特異なプレイをこなしてきた「NGなしAV女優」さんが出演したときのこと。司会者が「その、ありとあらゆるプレイのなかで、一番好きなプレイはなんなんですか?」と聞いたところ、なんと女優さんは「正常位」と答えました。

世の中、どんなに奇抜なものがあろうとも、結局は「王道」に戻ってきてしまうようです。カリが変形しているもの、極太なもの、湾曲しているもの。奇抜なディルドは数あれど、それらを差し置いて「ド定番」で「日本で一番売れているディルド」とも言われる、ロングセラーのディルドがあります。ストレート型のものが多く、しっかりとした硬さが特徴のアラブシリーズです。

まっすぐな竿のシンプルなデザインが特徴のアラブシリーズ。「アラブ」と名乗るディルドは実はたくさんあるのですが、元祖アラブとも言える本品は、近年のディルドのスタンダードとなりつつある「吸盤」が無く、手に持って使うものです。 サイズは「S」「M」「L」「LL」の全4種類で、カラーはベージュとクリアの2種類。お好みの大きさが選べます。

えっ、パッケージこれだけ? なにか間違えた? そうです、この商品は、このパッケージで正しいのです。必要なところだけにお金をかけて、この低価格が実現できているのではないかと思います。 竿には、アラブシリーズの特徴である神っぽい絵が描かれています。

タマは小さく薄めで、吸盤はナシ。手触りは「硬めのシリコン」とでも言いましょうか。ゴムっぽいけどベタつきません。 このくらい曲がりますが、芯のあるディルドなので硬すぎ柔らかすぎず、ちょうど良い湾曲性です。

気になる匂いですが、薄っすらとゴム臭がします。けれども、わざわざ鼻を近づけて臭わない限り、特に気にならないレベルです。

「ちんアナゴ」のようにサラサラした手触りではなく、ゴムっぽい手触りなので、濡れていない状態で挿入しようとすると、ちょっと引っかかって挿れづらいかも知れません。「アイディグライド」のような、少量で伸びてカスにならないローションを、亀頭部分に少量垂らしてあげると、より気持ち良く挿入できるかと思います。

個人的には、濡れていない状態でまんこにディルドをあてがって、小刻みにピストンしていき、いつの間にか入っている……という挿入方法が好きです。アラブでもそれが可能だったので、ローションを使わずとも、もちろん楽しめるかと思います。

「アラブM」は竿部分が11.5cmで、太かろう長かろうなものが多いディルド界にしては短めです。挿入したての段階から、竿の下の部分まですっぽり中に入りました。 「あれっ、小さくてすっぽり飲み込んでしまった……刺激少ないのかな?」と思いきや、ピストンしてみるとしっかり強くナカを刺激してきます。ナカの、「そこ! 奥!」というところに響いてくるのは、アラブシリーズがやや硬めの材質だからでしょうか。

吸盤付きではないので、タマの部分を持って激しくピストンします。ちょうどタマの部分が取っ手のようになり、軽く手首をスナップさせるだけでパンパンとピストンできて、ラクです(笑)。

「アラブ」は、やや短めで軽く、手に持っていても疲れないので、途中でまんこが負けることなく、エンドレスに激しいピストンができます。変形ディルドや極太ディルドだとあまりできないことですので、「ムチャクチャにガンガン荒く突きたい!」という場合は、このくらいの大きさで、このくらいの軽さのディルドが向いていると思います。

ちょっと体勢を変えて、仰向きだったのを横向きにしてピストンしてみると、また違う感覚が現れました。ナカの奥を突いていたのが、今度は亀頭のゴリゴリ感も膣に伝わってきて、入口や側面も気持ち良くなってきます。

2点責めがしたい時は、「TENGA Δ(デルタ)」のようなローターをクリにあてながらディルドをピストンさせてみると、快感の相乗効果でたまらなくなります。「アラブM」は軽いので、道具を二つ手に持っていても疲れずに刺激できますし、タマが小さいのでローターの邪魔にもなりません。

後片付けも、小さいので洗うのがカンタン。竿部分の模様は浅く掘られているので、溝に汚れが残ることもありませんでした。

「王道」の名を他に譲らない、万人ウケする「アラブM」。 やはり王道は「使い勝手のよさ」、「良心的な価格」、「軽くて持ちやすい」など、実生活に落とし込んだ魅力がギッチリ詰まったものでした。